看護師の敷金精算トラブル

実際に起きた妻である看護師裕子の敷金トラブルの話です。
昨年3月に約5年住んだ福岡市内のアパートから私の住む久留米市へ引越しました。
退去立会いに来るはずの不動産業者は約束の時間に現れず、電話をしたところ鍵はポストに入れておいて貰えば大丈夫とのことになり、その場をあとに新居へ移動しました。

私は間もなくして敷金精算は済んだと思っていたのですが、3ヵ月を過ぎた頃に敷金精算に伴う請求書が届き相談を受けることに。内容を確認すると明らかに不当な内容でした。
退去立会いをすっぽかし上に、借主からの了承を得ず敷金から一方的に相殺する。不足金については期日までに入金するようにとの内容でした。
築20年を過ぎたアパート、一度も交換されたことのない浴室の扉交換費用として10数万円、その他にもキッチン棚の交換費用に5千円の内容でした。

私は不動産業者へ電話をかけ、浴槽の扉については戸車が通常損耗によりレールから滑落することはあったが通常使用する分には支障なかったことを説明すると、故障報告をしなかったことについて「善管注意義務違反です」と指摘されることとなりました。
「善管注意義務」とは善良なる管理者の注意義務を差し、報告を行わなかったことによる他の部分などが著しく損耗するなど、後々の修理代金等で大家さんに迷惑をかけた場合などの責任です。
当然に違います。
単なる経年劣化による損耗であることは、メーカーのHPより寿命であることは調べてましたから。

電話で話し合いにならなかったことから、営業担当者に説明に出向くよう持ち掛けるも忙しさを理由に断られ、交換した扉の画像を要求するも提示されなかった為、直接大家さんを訪問して話をすることを伝えたところ態度が急変。
扉の交換費用は不要ということに。
キッチン棚の画像についても求めたところ、送られてきたのは浴室のタオル掛け、請求内容との違いを指摘すると、ただただ平謝りで請求された費用はすべて不要となりました。

自らが不動産賃貸業を行う大家として学び、FPとしての知識があったからこそ防げた事案です。
裕子が一人で対応していたらどうだったのか?
同じように不当な請求を受け、泣く泣く支払う方・支払った方も多いと思います。
そんなお悩みを抱えている方の相談窓口になれたらと思っています。

このような不動産屋さんばかりではありませんが、賃借人より賃貸人である大家さんを重視した結果だったと感じました。
これからの時代は賃貸人も賃借人も平等で且つ公平な賃貸不動産業が必要のように思います。